気軽な読み物として
科学的な読み物というよりは、エッセイ的な読み物として楽しめる。 筆者は美人の来訪時に限って、お尻がムズムズしてしまう。慌てて別室に駆け込み、ぎっくり腰になっても、顔を出している寄生虫を見ようとするくだりは、その学者バカぶりと滑稽な姿を想像して、思わずニンマリしてしまう。写真や図なども比較的豊富で、読みやすい。サナダムシとはこれほど造形的で美しいものかとびっくりしてしまう。 免疫に関するもっと突っ込んだ説明や共生といった観点から寄生虫に対する考察があればよかった。
講談社
「万病」虫くだし―病気・バイ菌・寄生虫たちとの上手なつきあい方 からだに良い水悪い水 (小学館文庫) 笑うカイチュウ―寄生虫博士奮闘記 (講談社文庫) 寄生虫博士のおさらい生物学 清潔はビョーキだ (朝日文庫)
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